ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

ルパン三世 Green vs Red 10

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初めての大仕事を終えたヤスオが、いま、手にしているのは、盗んできた当のペアリングと求人誌です。
どちらの重さもはかりかねる自分がいました。
いずれも、いまのヤスオにとっての未来への指針です。
これから行く道筋の岐路が、たったいま目の前に大きくふたつ、分かれて示されているのです。
ヤスオは思います。
正しさは、ほんとうに夢を叶えてくれる約束なのだろうか?
ルールに則った生き方は、たとえば自分を守ってくれるかもしれない。
けれどそれはやっぱり「悪いことさえしなければ」という世の中の自分を見る目に見下されるだけの蹂躙なのではないか、と。
でも、難しいことをああだこうだ考えるまでもありませんでした。
自由がいい。
あたらしい人生がいい。
ヤスオは堅気の地道な、でも何の夢も無い行く末のそのガイドを放り投げるのでした。
高級レストランへユキコを呼び出すヤスオ。
綻ぶユキコの顔。
嬉しく思いながらもヤスオの心情は複雑になっていくのです。
ユキコの願う「幸せ」は、ヤスオの進んでいく世界とは大きくかけ離れた次元にあるものだったからです。
ユキコは静岡の実家にヤスオを誘います。
断る理由も見つからず、ヤスオは当惑しながらも約束をしてしまいます。
どうしようかなあ..と、迷いながらも。
しかし惚けている間もなく、ヤスオの人生を変えるもうひとつの大事件が起こるのです。
再び、「記号」は灯り出しました。
グリーン軒を訪ねて所在を知ったらしいその人物は、唐突にヤスオの部屋を訪れます。
衝撃でした。
ヤスオはすっかり魅入られてしまうこととなります。
その人物の、ヤスオがいままでに出会ったこともないような怪しい深さと人間的な豊かさ、掛け値なしのその魅力に。
この出会いはヤスオの運命を決定付けて行くこととなります。
それほどに、彼女は魅力的だったのです。
そののちもこの出会いを回想するごとに、ヤスオの妄想を逞しくさせるくらいに、です。
ヤスオは大好きな映画を見ながら、居眠りをしてなお、彼女の夢を見ています。
そしてあるときは都合よく、裸エプロン姿で(笑)思い出したりするのです。
グリーン軒のオヤジは、彼女を「おっぱいちゃん」と呼びます。
「記号」は、あるパズルを模索するものでした。
そしてそのパズルの中の大きなひとつのピースが姿を現したということなのです。
そのピースの名は、峰不二子と言いました。