ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

サウンドトラック

イメージ 1

アクション映画の印象は、そのサウンドトラックと結びつけられて成り立ちやすいものだと思います。
ハリウッド的な大作も香港のカンフー映画も同様、その主人公が帯びるテーマ曲は、その映画そのものを物語る場合が往々にしてあります。
たとえばブルース・リー
彼をイメージすれば同時に、オールドファンならまず、燃えよドラゴンのテーマ曲が浮かぶことでしょう。
シュワルツネッガーならやはりターミネーターのテーマが、というように、作品のイメージもまた、そのサウンドトラックによって構築されているように思います。
その意味では、映画「チョコレート・ファイター」のサウンドトラックには、実はどれも激しいものがないのです。
ジンがゼンを身ごもり新居を訪れるシーンには、静かで暖かなボーカルが流れます。
そこから先、すべてのゼンをとりまく音楽が優しいのです。
ゼンの冒険にも、覚醒にも、いたずらに激しい音楽は一切使われていません。
実はこのことは、とても重要なことだと思いました。
この音楽の演出のおかげで、おそらくは、この映画は古びることがないのではないかと感じたからです。
少女だったジージャーが演じる少女のゼンは、この音楽の印象に包まれて、これから何年も何年も先までも語られて行きます。
そのとき、これらの音楽の演出は、悠久の過去を上手に装飾する素晴らしい糧となってくれるのだろうなあ、と感じました。
もちろんこれは偶然ではありません。
この映画を通じていろんな人々が、ジージャーのこの少女時代の映画のことを大切に考えてくれたことの結果なのでしょう。
美しいことだと思いました。