ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

第一期活動のまとめ 2

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映画興業が商業であるかぎり、蒙昧な迷走は許されません。
どんなに思い入れがあろうとも、売れない作品はダメな作品と評価されます。
つまり採算のとれない作品は悪い映画ということです。
失敗はゆるされません。
少なくとも映画が製作される前段では、これらの大前提が繰り返し確認されるわけです。
もちろん、監督が責任をもつものは別です。
自主作品もそうです。
それに上映された時点の評価から長い年月を経て再評価される作品というのも多々あるわけですから、ファンとしてはケチなことを言わないでまずは期待する映画をつくってほしいと思うものです。
ですが、そのファンの数だけでメシは食えないのですね。
成功を目した作品造り。
会社が絡むかぎり、それは絶対の基準になります。
いえ、それは誰がからもうとも本来、あるべき姿ではあるのです。
映画はどこかしら芸術とエンターティメントの中庸の存在の匂いのするものなので、お金さえあるのなら、「つくられるべき作品」というのは許されてほしいものではあります。
その意味では、まずは「チョコレート・ファイター」、過去のタイでの大ヒットを背景にもっています、大丈夫なのです。
問題はやっぱり「歳月」というものなのですね。
チョコレート・ファイターは一体、どの部分が評価されて受け入れられたのでしょうか?
この点を商業作品としてマーケティングの観点からながめるなら
新人少女を登用した、想像以上のアクション展開
ファンを魅了する新人少女の期待以上の演技力とルックス
テレビで有名な日本人俳優とのコラボレーション
これらの要素をピンゲーオ監督に委ね、完成したのが「チョコレート・ファイター」でした。
実際、世界中のこの映画への主な評価の軸もここらへんでしょう。
で、次回作です。
前のお話しの撮影時、主演のジージャーはまだ20歳を少し過ぎたくらいの年齢で、16の少女の役を見るからに少女を彷彿とさせるそのルックスと演技力でこなしていました。
次回の作品では、ここに10年をプラスしたところから撮影が開始されます。
たとえば映画のマジックとして、過ぎた年月を5~6年と見せたとしても、観客側がその事実を意識してしまって成立はむずかしいことでしょうね。
甘い、チョコレートのような、という、少女のイノセンスから成り立つ(もちろんほんとうはゼンの生い立ちそのもののなかに「チョコレート」という伏線があるのですが、あんまりみんな気がついてませんしねー)タイトルそのものにまで、チグハグな感を強めてしまうことでしょう。
そうなってはもう、それは「チョコレート・ファイター」ではないのです。
そしてこうした判断の軸を会社側が持つのなら、さらに大きな懸念を持つ問題があるはずです。
それは、なによりも、3年後のジージャーの「人気度合い」なのです。
2年が休養なら、復帰は3年目であり、かりに予定通りの撮影がなされたとしても映画公開は3年目以降ということになるでしょう。
タイの代表的なアクション女優の3年の不在は、はたして「復活」という二文字だけで取り戻せるだけのポジションなのでしょうか。
不安定。
普通の会社側ならこう考えることでしょうね。
そして「あたりまえ」の判断軸をもつのなら、このように考えるはずです。
それなら次の「チョコレート・ファイター」は、ジージャーへのオマージュとして、あたらしいポスト・ジージャーを見つけ出し育成すればいい、と。
事実、ジージャー自身がそのようにして発掘されたのですし。
こうした判断の可能性が絶対にあり得ないと、誰が言えるでしょうか。

と、さんざんに脅しておいて..(笑)。
ここからが大事です。

ここからは、みなさんのお仕事でもあるのですが、実際問題、ジージャーのかわりなんていないのです。
この事実をどうか、強く再認識してほしいのですね。
現実に今日まで、こんな女優さん、いなかったのですから。
これから何かしら、後続の努力家の若いアクション女優の方が伸びてくるとしても、それはそれで、ブルース・リーのポジションが誰にも委ねられないままに何十年もの歳月が現実に過ぎて来ているように、ジージャー・ヤーニンのかわりもまたあり得ないのです。
その保証は、彼女のフィルモ・グラフィーが成していきます。
2008年のあの歳にあのタイミングで、自閉症というむずかしい障害を演じながら、日本や日本人というエッセンスを取り込みつつ、少女のイノセンスを強烈に刻んだ映画「チョコレート・ファイター」は、他の誰にもかえることの出来ない、ジージャーのためのジージャーの映画なのです。
正義でも責任でも成功でもない、ただその少女のいちずな姿にわたしたちは感動したのです。
だからこそ、「チョコレート・ファイター2」は、純粋にその続編で良いのです。
わたしはもう、単純にこの映画に期待してます。
ぜひ、実現してほしい。
以前にも言いましたが、この「チョコレート・ファイター2」という映画、まるでみずからが撮影されるタイミングを選んでいるかのような空気さえ感じさせるのです。
そんなスゴイ(笑)映画、みたくないハズがありませんよね(笑)。
ともあれ、大事なのはジージャーの人気、もっと言えば日本でのこれからのジージャー人気は、そのまま「チョコレート・ファイター2」製作のバロメーターになるであろうことは確実なのです。
日本ではこれから、否が応でもジージャーの名前は出てくることとなるはず。
なぜって、かんたんでしょう、これから「ジャッカレン」が来るから、そして「トム・ヤム・クン2」が来るからです。
この2作品、大いに期待できるのです!
そうすると、あの女優は?ということになるのですが、そこで引き合いに出るのは間違いなく「チョコレート・ファイター」です。
こういう繋ぎの流れになれば、「チョコレート・ファイター2」のジージャー出演は、興業の成功の面からも保証されることになるわけですね。
つまるところ、ジージャーを、ひいては「チョコレート・ファイター2」を助けるのはほかでもない、ジージャーの過去である「チョコレート・ファイター」そのものなのです。
そしてわたしたちには、ここからの2年間、しっかりとジージャーを応援し続けなければならないというおおきなテーマが託されているわけです(笑)。
いえ、本気のお話しですよ。
彼女の第一期の活動の軌跡を、けっして無駄にしないように、ジージャーを、ひいては「チョコレート・ファイター」を、しっかり盛り上げていかなければ!