愛のむきだし
まあ、嫌うヒトは徹底して嫌うたぐいの映画かもしれませんけど。
この映画をただの変態映画と見るか、あるいは感動大作と見るかで、あなたの映画を鑑賞するチカラの深さがはかれるかもしれません。
4時間の大作ですが、テンポの良さと展開のめまぐるしさにぐいぐい引っ張られて、あっという間に見終わってしまうことでしょう。
主人公はＡＡＡの西島隆弘さんとヒロイン役に満島ひかりさん。
盗撮のプロが新興宗教に入って洗脳された妹を奪回するというお話しですが、実はこれ、実話をもとにしています。
大傑作です(笑)。
主題歌の「空洞です」（ゆらゆら帝国）の歌詞と劇中のセリフにはリンクが見られるのですが、どちらが先だったのでしょうね。
満島ひかりさんはこの映画以降も園子温監督の各作品や、いろんな作品に起用されて、いまはテレビドラマの主役を演じるところに至っています。
とても苦労の多かった女優さんなのですが、それだけに懐の深い演技を身につけられてもいます。
女優さんの成長は、過程のどこかの断面だけで語れない、という見本かもしれませんね。
で、ジージャーですが、たとえばこれからの彼女の役所にしても、ぜんぜん多様であっていいのでは、と、わたし、思っています。
肉体のアクションにこだわらず、そのこころの中にこそ、アクションに挑む意気を燃やして、真摯に演技に向き合う彼女であれば、それこそが応援にあたいすると思っているのですけど．．
