ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

レジェンド

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トムヤムクン2が公開されるなら、チョコレート・ファイターのブルーレイ化やジャケットもリニューアルしてほしいなあ、とか思ってたのですが、まあ、そんな気配は微塵も感じさせない「マッハ 無限大」のプロモーションに、意気消沈してしまう年明けです。
2015年が楽しみかといえば、映画公開自体は楽しみなことに違いないのですが、こういう扱い方に将来があるとも感じられません。
ただ、こだわるつもりもありません。
わたしがおもうところ、なんにせよ、トムヤムクン2はもう、ジージャー自身にとっても「過去の作品」だとおもうのです。
いまのジージャーがこれから手に入れるであろう栄光と、過去の作品が生み出して行く評価とは、その実は相対するものとなって行くことでしょう。
ほんとうの意味でのジージャーの新作にわたしたちがお目にかかれるのは、実際には2016年以降なのでしょうね。
そこからジージャーに輝くような活躍の機会が訪れたとして、それからジージャーのアクション女優引退までに何作くらいの渾身の作品が紡ぎだされることになるのでしょう。
わたしは、おそらくそれは、おおくても5作品ではないかと察するのです。
根拠は、実際にチョコレート・ファイター製作からトムヤムクン2公開までに、ジージャーが費やした時間の逆算からです。
アクションを卒業したそののちは、ジージャーは女優の道を選ぶべきでしょう。
仮に、まったくアクション女優として衰えていなくても、そうすべきだと思うのです。
理由は過去に綴ってきたとおりですが、あらためていま、強くそう感じます。
どんな活躍にも、区切りはある。
そう考えると、トムヤムクン2までの作品群は、アクション女優ジージャーの前期の活動というひとかたまりのイメージの産物となるのです。
このかたまりのなかには、チョコレート・ファイターという比類なき大傑作が包括されるのですが、この作品はまた、ジージャー自身の第二期の活躍によってふたたびの評価を得ることも容易に想像できるのです。
実際、チョコレート・ファイターという作品は、ジャッキーの「酔拳」、リーの「燃えよドラゴン」と同じ重さを持つ作品だと断言できる大作なのですが、そのおおきさは、ジージャーのそののちの評価が重ねられてはじめて深みを帯びることとなるのです。
レジェンドであるブルース・リーの活躍は、この時代のいまのファンたちからは公平な評価の対象となりうるものです。
しかし、彼が現実に活躍したそのリアルタイムにおいて、彼がそのような評価を勝ち得ていたかと言えば、それはウソです。
そのころのリーは、ただその驚異的なアクションのおもしろさを語られ、模倣されるだけの、ただの「流行り」でした。
映画「チョコレート・ファイター」は、まずはタイにおいて、レジェンドになるチャンスを掴んでいます。
しかし、そののちの拡がりに乏しく、グローバル化が成されないまま歳月を費やしてしまっています。
でも心配はほどほどで良いでしょう。
抑えつけられたバネほど、強く鋭く跳ね上がるもの。
ジージャーという女優は、稀なる資質を備え、確実に大傑作へとたどりつくことの出来る稀なる大アクション女優だからです。
それでも心配するなら、もういちどチョコレート・ファイターをよく見てみればいいでしょう。
遠くなく、わたしたちは、この傑作のスクェアとなる映像を見せられる日を迎えることになるからです。
リーがレジェンドとなったように、わたしたちはいま、ジージャーという奇蹟のムーヴメントのリアルタイムの証人になるチャンスを手に入れているのです。
時代をになえるほどの女優、そう、多くはいません。
その意味ではわたしたちは、とても幸福な出逢いを得ていると言えるのですけど。