ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

ルパン三世 Green vs Red 46

イメージ 1

「返せ、まぁだわからんとか!ルパンだかなんだか知らんばってん、おまえらのごたる温か時代に生きとる、ひ弱で何も出来んカスどもに、この国の将来など任せてはおけんとたい!」

日下部社長の言葉には、核の存在が担う重さが込められています。
この国の将来を負わない街ゆく人々、平和なこの国の日常に甘んじている人々の耳には、日下部社長の言葉はどう届くのでしょうか。
あきらめてしまった人々と、曲がりなりにもこの国のために、と、食い下がる者と。

「アイスキューブのチカラによって、そげんお前らの未来まで守ってやるって言うとると!そいつは言わば、明るい未来に対する保険たい、さあ返せ!そっと」
原爆という経験を身をもって知る日下部の、現実に対する本音なのでしょう。
ヤスオは答えます。
その言葉は、日下部社長の言葉と同様、街ゆく人々の耳にも届いていました。

「返すか、バカ野郎。核爆弾ねえ。っうコトはダイヤなんかよりもっとオモシれえお宝ってコトじゃねえの」
「何て!わかっとるとか、全員死ぬとぞ!なんもかも!」
「わぁ、やめんか!」
「うるせえぞオッサン!」
「難しいコトはよくわかんねえけど!アレだ、余計なお世話だっっうんだ!」

「いいか、ひ弱だろうと、カスだろうと、オレたちの未来はオレたちのもんだ!」

ヤスオのその言葉には、「悪いことさえしなければ上出来」という、最底辺に置かれた施設育ちの孤児の自分の、世の中と自分の未来に向けての渾身の思いが込められていました。