次元の操縦する飛行船と、その飛行船に運ばれるフィアットの中のルパン三世。
赤いジャケットを着る彼は、ヤスオと不二子の会話を盗聴しています。
「銭形に先を越されたみたいだな」
「いいじゃない、アイスキューブの保管場所に案内してもらえるんだから」
ヤスオと不二子の会話から彼らのナイトホークス社侵入を確認しながら、ルパンと次元もまた、同社へと向かうのでした。
次元はルパンに訊きます。
「オメェ、あのメモリースティック、はじめからニセもんだって知ってただろ」
「まさかアイツを試そうってんじゃねえだろな」
「考えすぎだぜ、おれはただお宝さえ手に入ればいいのさ」
「ホントにそうか?」
「ホントだって」
ナイトホークス社に近接する飛行船。
「着いたぞ」
「えぇ?着いたってバカ、オマエ!?」
「ルパン、今回のオマエはどうも信用出来ねぇ」
「ほんじゃ、行って、こい!」
「わーあ!」
空からナイトホークス社に突っ込んだフィアット。それを取り囲む黒服の衛兵たち。
その頃、日下部社長と銭形は、アイスキューブに体面しようとしていました。
銭形警部は思わず言います。
「な、なんだ、コレは..」
アイスキューブを覆う大げさすぎる仕掛けに驚く銭形。その様子を自慢げに満足げに眺めながら、日下部社長が切り出します。
「よかですか、では、ご覧にいれますばい」
「コレが、アイスキューブ..」
「左様、どがんです、この美しさ。これがわが軍隊の象徴ですたい」
「軍隊の象徴?」