ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

ルパン三世 Green vs Red 47

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「撃てよ、ホンモノの銭形警部に撃たれるなら、ルパンとして本望だぜ」
震えながら言い放つヤスオを、故意か否か、銭形警部は撃ち損じるのでした。

「そんなもん..」
「そんなもん、誰がもってても信用なんか出来やしねえ」

アイスキューブを持ち立ち去ろうとするヤスオの前に阻む銭形警部は、ヤスオを撃ちもらしながらそう言い放つのです。
銭形は何を思って止まったのか、ヤスオにも計り知れません。
まるでアイスキューブに、つまり「核」というものに特別な思いがあり、それが突然、心の中で働いたとしか思えないような躊躇でした。

「ルパン!?」
「ルパンです!いま無残にも戦場のようになってしまったナイトホークス社の..」

取材ヘリでナイトホークス社の上層階近くに迫り中継を続けるユキコの目は、一瞬、近くに見えたルパンの顔を捉えてとまります。

「ヤスオ..」

ユキコに見られたヤスオの心は複雑でしたが、止まらずに逃げなければならない現実の真っ只中にいる身です。

「ちょぉっと待った!」

掛け声とともに赤いジャケットのルパン三世のワルサーからは、ヤスオの顔に向けてのペイント弾が発射されます。

「ルパンは二人はいらねえ!」
「ルパンのツラしてるから、ルパンなんじゃ、ねえんだぜ」
「え..?」
「さぁ逃げろニセもん(笑)」

ヤスオは戸惑うのです。
自分がルパンに成ろうとしていたのは事実です。
でも、自分の顔が「ルパンに似ている」とは思ったこともなく、似ているという事実も知らなかったのですから。