ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

ルパン三世 Green vs Red 48

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ナイトホークス社事件から数日後。

原爆症の進行を医者に診てもらいながら、自分の中に存在する「核」というチカラの後遺症に、世界の行く末を感じる片山刑事がいました。
そんな片山刑事のもとを銭形警部が訪れます。
片山刑事は語ります。

「このさあ、どうしようもなく世界に広がってしもうた恨み辛みをよ、一発でカタをつけられる、思いをはらすことが出来るもんが手に入っちまったら、人間はやっぱり使っちまうのかもしれねえなあ。」

アイスキューブに対する日下部の言は、間違ってはいないのでしょう。
でも、それは「何も生み出さない」正しさなのです。

「そういうモンはさ、おれも持っていたくねえし、誰にも持っててほしくねえ。」
「だからよ、誰かに、誰の手にも届かねえ遠いどこかに持って行ってもらいてえと、おれはそがんふうに思っとるたい。」

銭形警部に変装してナイトホークス社に乗り込んだ片山刑事は、ルパンを撃てなかった理由をそんなふうに、銭形警部に語るのでした。
そんな片山刑事の躓きを銭形警部は笑い飛ばして言います。

「何をバカなことを言ってやがる。まだ始まったばっかじゃねえか。」

片山刑事が銭形警部を踏襲する仕事は、いま始まったばかりのことなのでした。

「ただな、おれがあの野郎を捉えたいのは、恨み辛みじゃねえの。」
「そうすることが、正しいことだと信じてるからだ」

老いて行くのはルパンたちも銭形警部も同じことなのです。
それでも、ルパンと呼ばれるオトコがこの世にいる限りは、それを追う銭形警部もまた、世代を交代して存在しなければならないのでした。

「おーし、それじゃ行こうか」
「身体治して来いよ」
「え」
「現場で待ってっからよぉ」
「はは..死ぬんじゃねえぞ」
「うるせえ(笑)」