ジージャー・ヤーニン応援ブログ

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エヴァンゲリヲン新劇場版 破 3

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劇場でエヴァンゲリヲン「 破」 をみたときのことですが..事前に知っていたことは、新キャラ登場の情報と、主題歌がビューティフル・ワールドのアレンジバージョンだということくらいでした。
感想としては、素直に素晴らしかったとおもいました。
物語の展開が文字通り「破」となるであろうことは容易に想像できていました。
なので、ぶっ飛んだ展開になったことには、その実あまり驚いておりません。
なんというか、エヴァを貫くテーマみたいなモノは、自分とシンクロしている気がして、特別なことでもないからです。
で、そういう私が最初に「え?」とおもったのは、実は、音楽の問題です。
その音楽とは、話題になった「今日の日はさようなら」とか、「翼をください」の使用のコトではありません。
それは第三東京が一日を始めるその描写の背景に流れた「音楽」のことです。
ん?
ありゃ、「太陽を盗んだ男」じゃんか。
ふうん。
テーマが見えかくれしてるなあ。
「やり直し」という意味を暗喩してるんだろう。
と、思ってたら、おお、あの「綾波サルベージ」です。
感動しましたよ、ええ。
あきらめない、強い心が、描き終えた「ファクト」としての前作を超えて行きました。
アリですね。
アニメ映画に対して、このような大げさなインプレッションもおかしく感じられるかもしれませんが、おそらくこの映画を見たほとんどのヒトが、そうだ!それでいいんだ、負けるな!と思ったのではないかと想像します。
シンジくんが追う綾波のカタチは、まず最初に群生するクローンの綾波にたどりつくのですが、シンジくんは瞬時にこれを否定し、それらを「ニセモノ」として切って捨てるのです。
綾波綾波だ!」と、チカラ強い意志をあらわにして。
「代わりがいるから」という、わきまえと道理に、あきらめを決め込んでいた綾波に対して(なにより、すべての観客がその意味を事前にテレビ版における経緯にて知っているのですが)「綾波はひとりだけだ!」と、その「魂」を引き上げるシンジくん。
ただもう感動です。
運命を変えて行くチカラを見せられているのですからね。
こころに刻むべき事件だとおもって感動してみてましたねえ。ええ。
どんなふうに、といえば、それは、言わば、すべてのモラトリアムな幼年期の払拭のような、大人のための物語を知らされる、といった感じだったのでは、とも思うのです。
先に、デビルマンのおハナシをいたしました。
アキラは美樹の首を抱いて、人類を、神を滅ぼすこと、そしてそれが自らをも滅ぼすということを知りながら、覚悟をしてしまいましたね。
この物語は、その「やり直し」なんだと直感しました。
つまり、アーマゲドンの。
言ってる意味がわかんないひとは、まずは、エヴァをよーく見て、いろいろ考えて、次にどうぞ、映画のDVD発売を待っていてくださいまし(笑)。
難しくてもいいから。
ゆっくりでいいから。
わたしには、エヴァを見ること自体が大事な体験だと感じられましたよ。
といっても、見てないヒトにはなんのことやら意味わからんのでしょうけど(笑)。