ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

エヴァンゲリヲン新劇場版 破 4

イメージ 1

布教活動ではないのですが(笑)、みなにエヴァを宣伝し見る機会を積極的に供給したのが、もうずいぶん前のことです。
今回の映画を楽しむためにも、まずはテレビシリーズありなのですが。
ああ、でもやっぱり、ここらへんにストレスを持っちゃうヒトもまだまだたくさいいるのでしょうね。
わかんない、難しい、何コレ?とか。
好き嫌いもあるでしょうから、もうとやかくはいいません。
ただ、ビデオをあげたのになおエヴァを見てくれていなかったヒトとかは、もういちいち相手にしませんので、そういう前段はすっ飛ばしてハナシはすすめましょう。
てか、いまからあの量の情報をいっぺんに理解しようとするのには根性いるかもしれませんので、その努力を惜しむようなヒトたちには残念でした、ということで..
はい、本題です。
エヴァンゲリヲン新劇場版 破、ね。
初号機はそうそうに羽を持ってしまいましたね。
前作(テレビ版の延長としての前作)の最期に「まさに悪魔だな」と言われた、サタンをモチーフとするその背中の羽を。
庵野さん頭の中には、やっぱりデビルマンの世界観が、つまり終末の世界観が強く根付いているのだと感じます。
というか、間違いなくそうでしょう(笑)。
どうして言い切れるのか?
それは、私自身がそうだからです(笑)。よくわかる気がします。
幼少期にあの作品を真摯に受け止めた少年たちにとって、あの世界観は超えなければならない巨大なハードルだったのでしょう。
それは映像作家の道を歩んだ人にとっても、サラリーマンになったヒトにとっても同様に、です。
で、ここにきて、一度創造した作品世界の破壊です。
やり直しなのです。
もっと強く、そして必死に、離すもんか!という、力強い叫びを感じる「やり直し」ですね。
シンジくんの「破」ですね。
そして、今度こそ、と言う意味深なセリフを言うカヲルくんの「ヲ」は、このエヴァの「ヲ」です。
さらにもうひとつ、気づいたのですが、今回のエヴァで気になる「軸」は、生き物の「匂い」の存在です。
LCLの匂い、海の匂い、シンジの匂い、綾波の匂い、etc..
生命が死に、腐敗した匂いが海の匂いだと話す加持のコトバに、物語の本質に続く真実が見え隠れします。
映画「太陽を盗んだ男」もまた、終末の可能性と、その重さにあがく主人公の「こころ」を描く物語でしたが、このエヴァの物語はそうした葛藤を、作品全体をもってして描こうとした帰来が感じられます。
ビューティフル・ワールドも素晴らしい。
このうたの歌詞は、そのまま、宇多田ヒカルさんの、紀里谷さんとの日々に対しての思いだと察します。
こころの悲痛な叫びです。
もともと、とても深い意味をもった唄でしたが、それがこういう風にリンクし、昇華されていくのは、本当に痛く重いことだと感じました。
といっても、興味のないヒトたちには、やっぱり、なんのことやら意味がわからないといったトコなのでしょうねえ(笑)。
ああ、もったいない..