ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

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たとえばブルース・リーの代表作をいくつか挙げてみてください、とお願いすれば、映画ファンであればほとんどのひとが無意識に、2、3作の彼の主演作品名を自然に挙げてくれることでしょう。
やっぱり「燃えよドラゴン」「ドラゴンへの道」「怒りの鉄拳」かな、という感じで、いやいや「死亡遊戯」も捨てがたい、いや、あれは純粋なリーの映画じゃないよ、とか、そんな感じにお話しがひろがることかと思います。
しかし実際、リーの主演作というのは思うほど多くはなく、実に指折りで数作にしか満たないのですから、自動的にドラゴンとタイトルに冠するもののほとんどが彼の代表作という流れにもなってしまうわけです。
彼がハリウッドに進出し製作された、わたしたちがその存在を知るきっかけとなる「燃えよドラゴン」は、その実は彼の最期の映画作品(死亡的遊戯除く)でした。
そののちにドラゴンという名が浸透して来るのは、後追いで「燃えよドラゴン」以前の彼の作品が公開されてヒットして行ったからです。
でも、彼が出ているからすべてすばらしい映画なのか、といえば、それは嘘でしょう。
私自身、彼のファンですが、その身であっても厳密に言えば、駄作だなあと感じてしまう、つまりはリーの魅力に牽引されていることだけで擁護してしまう作品も多いように思います。
コトバは悪いですが、彼の作品でさえ「当たりはずれあり」という事実は否めないのです。
ジージャーは、今年発表の運びとなった「Juk Ka Lan(「This Girl is BAD-ASS!!」を含め)」とThe KICK」の2作を含めて、すでに世の中に4作の顕在的な出演作品を生み出しました。
これらのうち「The KICK」だけは、その前後のプロモーション、特に韓国発信の情報の扱いを見るかぎりでは、とても主演格の扱いを受けているとは思えない状況ですので、あえて論じません。
もちろん、実際の作品の公開後の反応や作品自体におけるジージャーの存在感によって、評価そのものは下して行きたいと純粋に思います(実際、TV番組グリーン・ホーネットによって端役のカトー(リー)が見出されたという例もありましたね)。
そして「Juk Ka Lan」に関しては近々DVDなどで視聴する機会を得られることでしょうから、プロモーションからここまでの作品への印象を含めて、包括的に評価できるものと思ってもいます。
この「Juk Ka Lan」にせよ「レイジング・フェニックス(チョコレート・ソルジャー)」の例に見るように、翻訳を待っていると長大な時間を要することとなりそうですので、それは時間の経過の中の楽しみとしてとっておくこととして、まずは映像に触れてみて楽しませていただき、総合的な評価は国内でのリリースの機会をもってしめくくる、というのが、この前後のジージャー作品の楽しみ方のスタンダードなのかもしれません。
その意味では、「レイジング・フェニックス」ですら、まだ評価を下すには早い(あ!レンタルなら今日はもう見れるのか!)ということにもなるのでしょう。
ともあれ、ジージャー主演作となる3作品、「チョコレート・ファイター」と「レイジング・フェニックス(チョコレート・ソルジャー)」、そして「ジャッカレン」がいよいよ揃うこととなりました。
ファンとしてジージャーを盛り上げるという点においては、今月の「チョコレート・ソルジャー」のDVD発売はとても大切なイベントではあります。
ただ、どうにも複雑なのはあのジャケットなんですよねえ。
作品については今更どうこう申しません。ジージャーの、チョコレート・ファイターから離れようとするその第一歩の映画だということがすべてで、彼女の熱演は見るひとすべてに伝わることは間違いないことでしょうから。
ただ、ジャケットなんですよねえ(笑)。
なんでもっとジージャーの凛々しさやカワイらしさを全面に出すような(実際、欧州版のジャケットなんかは秀逸なんですが)配慮が出来なかったのでしょう、うーん..
ともあれ、ジージャーの個性を並べ、その多彩さのひな型をあずかる3作が、いよいよ世の中に揃うのだということは、とても大きなことだと感じているのです。
以前、わたしは「レイジング・フェニックス」は、これから生まれるであろうジージャーの10の主演作品の中の1作としての個性を担うものだと論じました。
DVDなどでジャッカレンが浸透し、This Girl is BAD-ASS!!の国内公開が本格的に検討されとりあげられるころには、これら3作の対比はより明瞭なものとなって行くことだと思います。
その意味でもあらためて、「レイジング・フェニックス(チョコレート・ソルジャー)」でしか見られないジージャーの魅力は、もっともっと掘り下げられ語られるべきだと言えるでしょう。
この作品に関してのみなさんの反応が楽しみです。