ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

したたかさ

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女優さんが身につけなければならないものって、いろいろあるとはおもうのです。
その成長の過程で、身についていくものもまた、いろいろあるとはおもうのですが、その身についていくいろいろな素養のなかで、どれを活かし、どのように見られたいと演じるかは、結局はその女優さん自身が選択していくことだともおもうのですね。
38歳のモデルで女優のリン・チーリンさん。
レッドクリフ」や「月の恋人」などでご存の方も多いかとおもいます。
でも、たくさんの表情を見せてくれる彼女のほんとうの魅力を、実のところ日本人はまだそんなに知らないことでしょう。
彼女は実に精力的で魅力にあふれ、したたかです。
「したたかです」といえば、わたしたちはどうにも「良いか悪いか」で見立てたくなってしまうものです。
しかし「したたかさ」というものは、意欲や精力的な活動の源を指しているのであって、単純に、でしゃばりで勝手なさまを指しているのではありません。
先頃、311を見舞うために訪日し、林 志玲さんは気仙沼を訪れています。
彼女はかつて、教師でした。
今回の訪日だけでなく、彼女は世界のいろいろな子供たちの「現場」に足を運んでいます。
子供たちに直接触れることが大事だと考えるためです。
もちろん、触れられる子供たちの数はかぎられます。
でも彼女が動くことで起きる反応というものは、彼女にしか起こせないものなのです。
被災地の現状に涙する彼女。
彼女はここでもたくさんの魅力的な笑顔と涙をプレゼントしてくれているのですが、たとえばこれを番組のための、と語れば、彼女は途端に悪く言われたりすることでしょう。
実のところ、そういう行為はある側面のプロモーションには違いありません。
ただここでよく考えなければならないのは、彼女の成す成果がその実、彼女以外の誰かが代わって成し得ることなど出来ないことなのだという事実についてなのです。
彼女はその努力によって自分自身を造り上げて、いまに至る存在なのです。
その林 志玲が涙を流すので、世界中にその痛みが伝わります。
そういう林 志玲が、子どもたちの目線に立って振る舞うので、その美しさが子どもたちへの愛おしさに繋がるのです。
「したたか」とは、「強か」と書きます。
台湾という親日の国から、38歳の世界で通用するトップの女優が、世界にその様子を伝えるために行動をとる。
ひとことでいえば、まあ、カンタンに聞こえてしまうかもしれません。
でもこんなこと、実は誰にも真似できないのですね。
で、ジージャー・ヤーニンです。
彼女にしかできないことが、いろいろと増えて来ているようにおもうこの頃です。
タイを代表するアクション女優として、少女のイノセンスを演じる稀なる女優として、そして母として。
でもそのなかの「どれ」を選んで、どのように見せていくのかは、すべてジージャー自身がこれから選んでいくことです。
復帰に向う日々と、母として過ごす日々がどのようにかさなり、その先にどのようなジージャーが演じられていくのか。
想像を超えて来る予感がします、楽しみですね。