ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

ボルベール

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ペネロペ・クルスが主人公のライムンダを演じたのは、いまのジージャーとほぼ同じ年齢のときです。
しかしいまのジージャーに、彼女ほどの演技が望めるだろうかと考えると、正直、疑問を感じてしまうのも本音です。
この映画の中のペネロペ・クルスは、たくさんの痛みを抱えながらもたくましく、そしてしたたかに、なおたおやかに生きていく女性を見事に演じています。
カメラは登場人物の腰を追いかけ続けます。
このようなカメラワークにも、女性という存在の業を示唆するこころみが隠されているように感じました。
この主人公の役柄だけでなく、この物語りに登場する女性たちはみな、オンナとしての悲しみや痛みを抱えて生きていく姿を描くべく演じられる役どころばかりです。
ハリウッド作品のように、人生のあり方を短絡的に結論付ける結末は、この映画には描かれていません。
こういう作品に携わることが出来ることは、まさに女優であることの醍醐味ではないかとも思うのです。
そういう意味でも、才能のある女優にはもっとしっかりと機会が訪れるべきですし、ジージャーにはやっぱり、女優としての道をしっかり歩んでほしいとも思うのです。