ジージャー・ヤーニン応援ブログ

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俺はまだ本気出してないだけ

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マンガを原作としたペーソスなギャグで、人生に目標を持って生きることの大切さを語る映画「俺はまだ本気出してないだけ」。
こういうギャグのセンスというのは、たとえばタイでは通用しないものなのでしょうか。
もし仮に、このノリというかセンスみたいなリズムが日本以外でもわかってもらえるものだとするなら、やっぱり日本はコンテンツの宝庫と言えるのでしょうね。
ジャッカレンとか見ていると、わたしはアレは映画の進行として十分におもしろくデキもよいと感じて観ているのですが、ただ、随所で展開されるマムさん指導のギャグパートだけは、なんというか日本の吉本の芸人の一発芸みたいなもので、未熟を感じて、残念に思うのです。
わたし的には別に、タイの映画と日本とでギャグを競ってほしいワケではないですし、タイの笑いが出オチ的な受けの取り方で通用するウチは、残念ながらレベル低くとられてもしょうがないとも思ってもいます。
おかしみ、というのは、その実はとても深いものだとも思うのです。
実際、たとえば「男はつらいよ」は世界中で受けていますが、寅さんが出オチで受けをとることに始終してるのではないことはご存じのとおりです。
ペーソスという言葉は、もの悲しさ、という意味ですね。
寅さんレベルまでは達しないにせよ、そういう情感を織りこみ、誰しもが共感の琴線を鳴らされるような描写を演出するこころみは、いまの邦画であれタイ映画であれ、やっぱり必要なのではないかなあと思うところです。