ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

ルパン三世 Green vs Red 25

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ローガン探索のため東京湾に潜ったヤスオは、ひとりの少年を拾い上げて来ます。
本人を見つけてこなくてどうするんだ、と責める次元の言葉を向こうに、少年を見つめるヤスオはその持ち前の直感からひとつの推測に至るのでした。
「こいつ、ローガンなんじゃねぇ?」
それは正解でした。
末期癌に侵されたマイク・ローガンは、自身の脳を息子のサム・ローガンに移植して生き残ることを試みたのです。
手術は成功し、マイク・ローガンの脳は生き残りましたが、しかしそれほどまでして守ろうとするアイスキューブの存在にこそ、驚異は繋がって行きます。
そしてヤスオの心の中には、それとは別の複雑な思いが去来するのです。
ヤスオは孤児です。
親の愛情も、親への憎しみも縁のないものでした。
親子というものは、愛し愛されるもののはず。
親が自分の都合だけで、子供の肉体を自分の道具として奪い、そうまでして生き残る。
そういうものなのだろうか。
わからない。
サムの顔を見つめるヤスオ。
しかし、いまの自分はルパンなのです。
感情を払拭し、サムの肉体に宿るマイク・ローガンの脳波の反応を記録しながら、それをメモリーに吸い上げたヤスオ。
これでヤスオは、大きな「切り札」を手に入れたことになりました。
王手への鍵を手に入れ満足するヤスオ。
手の中でメモリーを遊ばせると、それを横から奪う手が伸びてきます。
「パカ、次元、なにすん..」
言いかけて、ヤスオは気づくのです。
次元だと思い込み、となりに座っていたはずのオトコの正体に。