ジージャー・ヤーニン応援ブログ

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酔拳

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今年のことですが、日本を軸としたジャッキー・チェンのある発言が、中国当局を怒らせるという事件があったのを覚えているでしょうか。
簡単にいえば、ジャッキーは中国は日本に遅れをとっている、工業製品や文化は中国より日本が上だということを明言したのです。
プライドの高い中国当局は、これを見逃しません。
しかし実のところは、その折りもジャッキーは別に日本のことを誉めて中国のことを批判したというわけではなく、中国にもっと頑張ってほしいという思いで、敢えて苦言を呈したのでした。
お国の狭量な見解基準は彼を攻撃しましたが、私には実は、これはジャッキー・チェンからの日本への警告のようにもとれたのです。
今年台湾に旅行している最中に、彼の新作映画「新宿インシデント」のCMを何度も見かけました。
最近になって、国内でこの映画のDVDをみたのですが、この作品の内容を下敷きとして先のジャッキー・チェン発言を受ける流れがあったのだとするなら、なるほど、当局が訝しがるのも理解出来なくはないのです。
ただ、それでもなお、あそこで描かれている事情背景は事実です。
過ぎて来たこととはいえ、考えるべき大きないくつもの課題を提示する、中国の行政への憤りと、日本でアジアの民衆が生き抜いて行こうとする現実の苦しさを訴えた問題作です。
ジャッキーの心情は複雑でしょう。
年末近くになって今度は、ジャッキー・チェンから彼自身の過去の作品である「酔拳」についてのコメントがありました。
この件の記事見出しは「酔拳は間違いだった」というものだったので、ファンはビックリするわけです。
酔拳」と言えば、今後のジージャーの関わりも絡む大作です。
この件、ジャッキー・チェンによれば、つまり「自分の考え方が未熟だった時期」の作品で、アルコールを飲用するということなどについても現代的な配慮もなかったので、といった類のものでした。
あまり知られていないことなのですが、この映画の続編「酔拳2」には、本国と世界配給版で異なるラストが用意されています。
なので、この映画のオリジナルを最後まで見た人と、そうでない人では、若干この作品への感想も違うことでしょう。
もちろん、ジャッキー・チェン自身はその製作の張本人です。
ですので、彼の意識の中では、もともとのラストを持つ「酔拳2」のあり方の印象が強く、それに基づいて先のような発言に至っているのでしょうね。