ジージャー・ヤーニン応援ブログ

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「チョコレート・ファイター2」を考える 2

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チョコレート・ファイター2」について考えてみます。
まずは「舞台」の問題。
ゼンは日本に連れて来られていますが、それは東京でしょうか、小倉でしょうか?
仮に小倉に連れてこられていたとしても、映画の舞台としてはやっぱり「東京」が選択されるだろうと思うのです。
何故か?
ピンゲーオ監督がアキバ大好きオタクだからです(笑)。
いえ、冗談ですが、でもやっぱり東京でしょう。
それは、この映画が世界配給を前提としているということから想像できることですね。
アジア諸外国のみならず、多くの外国に向けて発信される映画であるという事実を考え合わせれば、日本を舞台として選択する限りは、日本という特徴が分かりにくくてもダメだからです。
ピンゲーオ監督は次回は「日本」を舞台で、と明言しています。
これによって「舞台」が売りのひとつになっていることも窺い知れます。
換言すれば、外国人の製作する映画で「東京」以外が舞台となるケースは稀ということでもあります。
例外を具体的にあげてみましょう。
ひとつはリドリー・スコット監督の「ブラック・レイン」。
この映画はもともと大阪のような場所を探していたということもあるのでしょう。
あとはもう、この「チョコレート・ファイター」の北九州という例くらいしか思い出せないほどです。
撮影許可の取得しやすさや、ビジュアル面の「映え」を考え合わせても、この舞台設定は十分に魅力に溢れているといえるでしょう。
そして東京という街を描写するということは、タイとの対比を描くという点でもいろいろと都合がよいことでしょう。
無関心を装う街です。
孤独な少女(今回はちょっとお姉さんの役ではあるけれど)が置かれる環境を演出する場所としては、いろいろとドラマを想定しやすい街ですね。
で、次ぎにお父さんの問題。
東京に身を置く、という状況を考えます。
一応前回、バッチを返してはいますが、あのシーンからの繋がった事情についてはあんまり真に受けられないところがあります。
仮にカタギとして社会生活をはじめているにしても、元ヤクザの幹部という事実は、どうにも物語に影響することでしょう。