ジージャー・ヤーニン応援ブログ

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サヴァン症

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映画「チョコレート・ファイター」の物語の下敷きに、主人公が「自閉症」という障害を持つ、という設定があります。
自閉症という障害は脳の気質障害のひとつで、現在では「広汎性発達障害」と括られる症状のうちのひとつの傾向だとみなされています。
しゃべれないひと、精神遅滞の重いひとがいる一方で、軽度というか、会話や身辺自立が出来ていてもなお、この自閉傾向をもつというひとも多々います。
いずれにせよ、フツウの暮らしというのが難しい。
映画の中では、ゼンは他者の言動に反応しますが、この点なども一律に同じではなく、まったく反応の出来ないひとも多いのです。
いえ、換言するなら、反応する様というのももちろんある、ということですが。
ここらへん、自閉症児の親のとり方、とらえ方が様々で難しいのです。
以前、ともさかりえさんが主演したドラマ「君が教えてくれたこと」で、主人公の繭子(ともさかりえさん)が演じる様子を、「あんなこと、ありえない」と言った障害児の親がたくさんいました。
でも実際には、ともさかさんは岐阜の障害の施設に行って、実際の障害者の方に接して得た印象を反映しての演技を披露していたという経緯があり、その後ネットでも、この批判を耳にされた、モデルの方の親御さんが、「いえ、うちの子、あんな感じですが」と語っておられました。
自閉症のあり方は、実に様々なのです。
映画「チョコレート・ファイター」では、こうした障害のなかの、ある特徴がさらにデフォルメされていますが、それを「サヴァン症」といいます。
これはけっこう、映画のテーマになりやすい題材なのです。
しかしこの「特徴」もまた、一律同様に顕在化するものではなく、かといって、否定できるものでもないという、難しいポジションにある症状です。
客観的に見ると、超能力や神がかりのようにも感じられます。
実際のその正体は、これらの障害を持つ子どもたちの「記憶容量」が、常人の数倍はある、という特異点に依存するものなのでしょう。
わたしたちは、こういう障害のことについて、もっともっと知らなければいけないと思います。