ジージャー・ヤーニン応援ブログ

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創作 チョコレート・ファイター2 その5

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さて、お話しの出始めに少し触れてみました。
このあとは、女王のようにふるまう武田梨奈さん演じるレナと、そのお父さんで大日本翼誠会の黒幕、西冬彦さん演じる加藤とアキオ(この役どころの俳優がまだイメージでききれていないのですが)が、タイのマフィアと接触しながらそのキャラクターを露にしていく様子が描かれます。
アキオは狡猾で強靱で欲望に満ちたオトコです。
一見、とぼけていますが武術の達人でもあります。
ラストでゼンは三つの大きな決戦を迎えることになるのですが、その相手のうちのひとりがアキオなのです。
そういう重要な役どころなのでよっぽど魅力的なヒトに演じてもらわないかぎり、ただのむき出しの悪党になってしまうのがオチなので、安易な役者の割り当てが出来ないのですね、うーん、妻夫木くんにでもお願いしようか(笑)。
とにかく、このオトコ、キーパーソンなのです。
マフィアとの取引もコイツが犯人です。
武田梨奈さんの役どころは女王さまですね、華やかに演出してほしいとおもいます。
強く、誇り高い女性です。
梨奈さんはどうしても真摯でまっすぐなイメージを強く感じてしまうのですが、こういう作品でこういう役を演じることで、よりたくさんの可能性と表情を描き出してほしいと望むところです。
西さん演じる加藤はフィクサーです。
強く傲慢で、しかし自分なりの信念を貫こうとするひとかたまりの漢(オトコ)なのですが、外交では結局アキオに操られてしまっている感があるワケですね。
この加藤は、のちのち、ヨーコとの関係がわかってくるのですが、愛憎入り交じり、それでもヨーコを受け入れることが出来るような大きなオトコではあるのです。
ネタばれとしては、亡くなったヨーコの赤ちゃん(ユキと名付けられるんですねー)をゼンが抱いてラストとなるのですが、つまりその赤ちゃんは加藤の子でもあるのですね。
ちなみにゼンはそののち、この子をつれて身寄りであるムンをたずねようと、勘次たちの助けを得てタイに渡るのですが、ここからがチョコレート・ファイター3で、精神薄弱者のゼンは4歳のユキにガイドされて闘って行くという、子連れ狼のようなお話しもついでに考えているのですが、うーん、賛同得られにくいかなあ(笑)。
ともあれ、創作チョコレート・ファイター2です。
はからずも大日本翼誠会がバックについてのさばっている誠心塾のチンピラと接触してしまったゼンと勘次たちですが、案の定、深みにはまっていってしまうワケです。
ゼンの取り巻きたちを見つけたアキオは、その背後に不明の組織があるものだと決めつけ、マサシを断定的にシンジケート壊滅の首謀者だと見なします。
誠心塾の実行部隊が差し向けられ、マサシたちが働く店や家や生活がボロボロにされ、マサシたちはこの街で暮らすことが出来ないように追い込まれて行くのですが...
といった感じでゼンたちは戦いに巻き込まれて行ってしまいます。
勘次たちは暴走族に袋叩きにされ、味方はいなくなります。
暴力はダメだといいながらも巻き込まれて行ってしまうマサシたち。
暴走族を壊滅するゼン。
武道集団に真っ向からブツかるゼン。
ゼンをかばう父の死。
ヨーコの出産、そして...
アクションが介在するための大枠を許容しつつ、物語りはクライマックスに向います。
折々には、それぞれのキャラクターを活かしたエピソードが差し込まれます。
そして舞台が日本となる意義にも注目してみました。
タイと日本の違いとして、社会的に抹殺されるというコワさを、法の手続きや生活のしがらみ、燐人の差別の目や偏見、逃げ場の無さとして描きます。
その一方で、ひとりづつの人間のなかにある暖かな思いが、純真な魂によって(ゼンの存在)喚起されて行く様と、ほんとうの「絆」とは何か?を問う、というのが本作の骨子です。
途中、物語りの演出と本題のデフォルメの役割で、企業の裏の宴会に強制的に呼ばれるアイドル(ここでは最初、SKE48の松井玲奈さんをイメージしていましたが、ここは実際の撮影年のトピックスに沿った適宜な配役でよいとおもっています)が出てきて、武田梨奈さん演じるレナとの対比につかわれたり、外国と日本の自閉症の扱いの違いをネタにした演出などが入るのですが、そこらへんはまあ、枝ということですね。
わたしは「チョコレート・ファイター」という映画自体を、ある側面から「母と子と業」を描く物語りだと感じているところがあり、そこを一貫させたいと考えて創作してみた次第です。
以上、創作、チョコレート・ファイター2。
端折った紹介ではありますが、すでにクドいですしね(笑)、このへんにしておきます。
と、こんな感じです。
どうでしょ、NAOさん、ちょびっとくらい、イメージわくでしょうか(笑)。