ジージャー・ヤーニン応援ブログ

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ザ・シンプソンズのこと 2

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ザ・シンプソンズの声優問題はとっても深刻な状況に至っています。
つい先日、最新のDVDBOXが発売されたのですが、このシーズンの分で吹き替えのストックが尽きてしまうのですね。
この前後ではエイブラハム・シンプソンの声を担当されていた重鎮の滝口順平さんが亡くなられています。
本国でも声優さんで亡くなられた方や降板された方もいらっしゃったのですが、その際は本編のエピソードにも少なからず影響があったりするのがザ・シンプソンズの慣習でした。
それほどに声優さんの存在は、この作品とは密接なのです。
実際、アクション活劇でもないのに劇中で主要なクラスの登場人物が亡くなったりいなくなったりするというアニメは、日本でもほとんどないでしょう。
今後、ルパン三世のように声優交代を受け入れるような事態が訪れるにしても、まずはいまの声優さんたちによるシリーズの吹き替えがすすめられるべきだというのが本筋ではないでしょうか。
ザ・シンプソンズに関わる声優さんたちは、ほんとうにそれぞれのキャラクターを愛しており、思い入れも深く意欲も高いのです。
にもかかわらずチャンスが奪われ続けているという現状は、どうにも「吹き替え」という文化をぞんざいに見下している誰かの影響がうかがわれて釈然としないものを感じるのですね。
この問題は、しかるのち、いろんなことにも飛び火することではないかとも察します。
ご存じのように洋画の世界はテレビ放映やDVD化の機会を中心に、固有の声優さんが特定の俳優さんの声を担当してキャラクターが浸透していくという文化が当然のこととして根付いています。
これはもちろん、先の「ルパン三世」を例にとるまでもなく、アニメの世界においても同様です。
しがみつくように執着し、それでなければならない、という意地で成されている世界ではありませんが、慣れ親しみ、土に水が染み込むように生じたものを、なぜムリに否定しなければならないのかなあ、という点から考えるなら、それはやっぱり不自然なこととしか言いようがないでしょう。
これはこののち、映画「チョコレート・ファイター2」や、派生するジージャー出演作品においてもおなじ問題として残ることだと感じています。
「チョコレート・ソルジャー」では残念ながら吹き替えの機会がもうけられませんでしたが、いつかテレビで放映される日、誰が吹き替えをするのかという問題を考えたことがありますか?
また「チョコレート・ファイター2」がDVDとなるとき、前作の吹き替えに伴う配慮が繋がっていなかったとしたら、その不自然さは小さな問題なのでしょうか?
ザ・シンプソンズに関しては、根の草的にファンのみなさんが「吹き替え」を切望し活動されていますが、こういう問題、みなさんにもぜひ関心をもっていただきたいと思うのです。