ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

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運命のままに惹かれあうマサシとジン。
ナンバー8の目を盗んで、ふたりの密会は繰り返されていた。
ジンは、マサシとの甘い時間にどんどん溺れて行く。愛し合うふたりの行動は次第に大胆なものとなって行った。
もちろん、そんなふたりに気付かないナンバー8ではない。
己の所有物を勝手に弄ばれる。
プライドの問題以上に彼の心を動かすのは、その実は自分とジンとの「つながり」が見えなくなって行くことだった。
自分の喜びが彼女の喜びであり、自分の痛みが彼女の痛みであること、その束縛が彼の愛情の形であった。
いま、ジンの中に彼はいないのだ。
銃声がジンとマサシを現実に引き戻した。
前触れもなくナンバー8の凶銃がマサシたちを襲った。
外国人に自分の所有物を奪われたという建て前と、薄れゆくジンとの見えざる絆の存在への焦燥から、彼は凶行を敢行する。
咄嗟にマサシをかばうジン。
不敵に笑うナンバー8。
そして彼はジンに向かって言う。
「また二人で一緒にいるのを見たらタダじゃおかねえ」
言い放ち様、ナンバー8は自らの足を自らの銃で撃ち抜き、痛みという絆をジンに見せつけた。
そしてジンに向かって、こう、つけ加えるのだった。
「よく覚えておけ」と。
この現実を見せ付けられてジンは決意した。
歪んだ絆は深く、断ち切ることは難しいだろう。
ナンバー8からは逃げられない。これ以上マサシを巻き込んでは行けない、と。
意を決したジンはマサシに告げるのだった。

「日本へ帰って。もう、逢わない方がいいわ」