ジージャー・ヤーニン応援ブログ

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ドッペルゲンガー

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昔、海外旅行に行く楽しみのひとつに、日本で入手困難な映画作品のVTR(ビデオテープやレーザーディスクとか)を買って来るというのがありました。
海外ではスターログ・コレクションという、一連のSF映画の傑作を取り上げたシリーズがあり、この中には多く日本で発売されていない作品が含まれていたわけです。
そんな中には、日本で公開前の新作だけではなく、貴重な過去の傑作も混じっていました。
それらの中に、SFドラマ「謎の円盤UFO」のパイロット版と呼ばれるポジションの映画作品が存在しています。
日本では「決死圏SOS宇宙船」という、なんともベタな邦題をつけられての公開となったその作品ですが、原題は「ドッペルゲンガー」と言う、含みの深いタイトルでした。
ドッペルゲンガーとは、「霊的な分身」とでも言うのでしょうか。
ドイツ語なのですが、昔から、その分身を見てしまうと死んでしまうという伝説を指すコトバでもあり、著名な作家連が実際に自己のドッペルゲンガーを見てしまい、自殺に至っているとのこと。
まあ、嘘かまことか。
ともあれ、邦題と原題にずいぶんなギャップを感じたのは事実でしたが..
この作品、内容的には「謎の円盤UFO」とは関係がないのですが、使用しているメカや俳優や撮影に伴う諸般の環境や音楽などが、いわゆる「パイロット」となっているワケです。
作品自体は単体で見ても十分におもしろいものなのですが、残念なことに評価は低く、深夜枠のローカルテレビでの放映扱いが主な活躍の場となってしまっていました。
でも、高画質で見る同作は、先のようなテレビでのお粗末な扱いに準じるようなものでは全然ないくらいのハイクオリティー作品で、まったく残念な限りです。
この作品に限らず、扱いがぞんざいに過ぎて、真価を見出せないまま時の流れに埋没してしまった良作はずいぶん存在しているように思います。
ともあれ、新作映画「謎の円盤UFO」、期待してしまうのですが..