ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

ブルース・リー

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映画「チョコレート・ファイター」の中では、ジージャーはビデオでのブルース・リー(上映版では都合でトニーに差し替えられていますが)や格闘ゲームの動きを目で追い、覚えて行きます。
高機能自閉症児の記憶容量は、実際、サヴァン症という特殊な能力を引き合いに出されるほどの大きなものであることが証明されています。
一例で言えば、瞬間活写能力、つまり、一度見ただけでその情景を詳細に記憶して描いてみせたりする能力などに現れています。
この映画では、この能力がゼンの運動能力の高さと融合し、ビデオの世界を再現することで生かされるという設定ですね。
ですので、製氷工場でジージャー演じるゼンが覚醒し、怪鳥音と呼ばれたリーの叫び声をマネて攻撃が始まるというモチーフは、もちろん、ドラゴンシリーズのあの作品へのオマージュにほかならないわけです。
なのですが、世界配給版のチョコレート・ファイターでは、上述のとおり版権の問題でトニー・ジャーの映像に差し替えられているわけですが、怪鳥音を発しながら水平基調に腕を構えないトニーの動きでは、そのシーンでのゼンの動きと重ねるのにはムリがあるわけでした(笑)。
まあ、マニアの方々にはバレバレのシーンではありますね。
同様、ジャッキー・チェンのアクションの模倣、それこそトニー・ジャーの攻撃手法(肘と膝を使った攻撃はムエタイのものです)の模倣など、ただのカンフー色とちょっと違った、非常に多彩なアクションがゼンによって展開されます。
これはコトバにして「~されます」と言ってしまえばカンタンに聞こえますが、実際、世界中の誰もまだ、再現したことのない偉業なのです。
ジージャーは、この1作のアクションを完璧なものに仕上げるため、トレーニングに4年、撮影に2年をかけています。
やっぱり、凄いなあ、と関心してしまうのです。