ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

コンテンツの採択 1

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今度はみなさんにプロデューサーになっていただきましょう(笑)。
ジージャーへの応援を、具体的に「物語り」の面から考えてみたいとおもいます。
昨今の映画の題材のうち、大きなヒットに繋がっているものの多くには「原作」があります。
しかも、それらは特別に複雑な由来のものではありません。
過去のヒット作のリメイクや、漫画や小説を原作とするものがほとんどなのです。
現在のハリウッド映画における原作の宝庫は、マーベル・コミックです。

スパイダーマン
X-Men
アイアンマン
ゴーストライダー
ブレイド
キャプテン・アメリカ
ハルク 等

どうしてこれらの作品が採択されたかという理由は、至ってカンタンです。
マーケティングなのです。
幼いころ、これらの漫画やテレビアニメに馴染んだ世代と、その子供たちが顧客だから、これらなのです。
経て来た時間こそがプロモーションなのです。
実際、マーベル・コミックのいずれの作品も、日本人の同世代の顧客からみたとき、ビジュアルも幼稚で物語りも稚拙です。
にもかかわらず、これらの作品は、日本人にも受け入れられています。
何故か?
それは「作品のクオリティー」が高いからなのです。
物語りの核となるテーマがキッチリと昇華され、新規のビジュアルとして高質感に満ちている映像となっているからなのです。
つまりは、オトナの観賞にたえうる作品となっているということですね。
実は同じ流れが日本にもあって、こちらは逆にもともとの設定が優れているのに、それを採り上げる側が上手に昇華できずに曇らせてしまっています。
具体的には、仮面ライダーウルトラマンです。
これらのリメイクについては、残念ながらまだまだクオリティーが低く、たとえば海外における同様な層の顧客の観賞にはほとんど耐えられないことでしょう。
でも、挽回のチャンスはまだ残されています、頑張ってほしいですね。
一方で、機動戦士ガンダム宇宙戦艦ヤマトといったアニメ作品は、そのオリジナルからの派生というあり方において、圧倒的にクオリティーをあげて現代に打ち上げられています。
具体的には、ガンダムUCと宇宙戦艦ヤマト2199が挙げられるとおもうのですが、これらは日本から発信する成功例と言っていいのではないかとおもいます。
「物語り」の位置づけというのは、とても大切なものだとおもいます。
映画「チョコレート・ファイター」は傑作です。
しかしその反面で、同じアジアの日本においてでさえ、これほど「物語り」への理解が薄く、その点に苦しんでいるというのが事実です。
つまり、この点においては同作は、「物語り」としては失敗しているのだと言わざるを得ません。
同作を評価へと導いたのは、ひとえにジージャーの アクションです。
この作品に物語りを見出した多くのひとたちでさえ、まずはジージャーのこのアクションの冴えにインストラクトされて評価へと至っているはずでしょう。
ここをどう捉えるかで、これからのジージャーの作品製作は決まってしまうのではないでしょうか。
前の章でわたしは、日本こそ、コンテンツの宝庫だと述べました。
実際、ハリウッドなどは日本の原作を喉から手が出るほど欲しているのです。
そうしたなか、ハリウッドの手がまだ及んでいないあるコンテンツ群が存在しているので、ここでちょっと紹介しておきましょう。
それは角川映画の存在です。
具体的には1976年から1986年の10年間の角川映画なのですが、次のような作品に代表されます。

犬神家の一族
人間の証明
蘇る金狼
戦国自衛隊
復活の日
野獣死すべし
魔界転生
ねらわれた学園
セーラー服と機関銃
伊賀忍法帖
汚れた英雄
探偵物語
時をかける少女
里見八犬伝
Wの悲劇

もうお気づきのこととは思いますが、これらの作品、いまなおリメイクの宝庫になっているのですね。
つまり、そこには「人気」というものが潜んでいるのです。
たとえば短絡的にこれらのリメイクをジージャー出演作品に、という発想でもいいでしょう。
ハリウッドの前に、アジアでの興業の成功があってもいいのですから。
舞台はもちろん、日本ではなくいろんな国にアレンジされていいとおもうのです。
同様に、漫画にもアニメにもゲームにも小説にも、日本にはほんとうに多様ですぐれたコンテンツが揃い踏みなのです。
プロモーションを念頭に置くこと、つまりは映画を成功させたいと願うのなら、もう一度、映画の原点であるコンテンツについてこそ、熟慮が必要なのではないかとおもうのです。
そしてこれは、誰にでもできる作業なのです。
ジージャーに、どうかステキな「物語り」を教えてあげてください。
これ、日本のファンにできる唯一の質実なプレゼントだともおもうのですが、どうでしょうか。