ジージャー・ヤーニン応援ブログ

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映画「花のあと」

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一青窈さんが主題歌を歌い、武部先生が音楽をご担当されている映画「花のあと」。
DVD発売に伴って、鑑賞させていただいた感想です。
配役のおもしろさと、お話の括り方の上手さで、しっかりと藤沢周平先生の世界を醸しだせていたのではないかと思いました。
北川景子さんにつきましては、実はわたしは、彼女の活躍をデビュー前後から密かに注目していて、こうした作品に出演する機会が増えることを好ましいと感じています。
セーラームーンでの未熟で溌剌とした若々しさに可能性を感じ、モップガールでの演技でその可能性に確信を感じ、そののちは、みなさんもご存じの大ブレークです。
花のあと」劇中での多くのシーンにおいて彼女は、正直なところ和装もかつらもあまり似合ってはおらず、それほど時代劇に向いているとは見てとれないのです。
ところが、一度「女剣士」の立ち位置を与えられると、映えるのですね。
女優として、内に光るものを秘め、適宜にそれをにじみ出すことが出来るということは、やはり才能ということになるでしょう。
景子さんのこれからのご活躍に期待します。
一方で、この作品の要は、その実は甲本雅裕さん演じるところの才助さんの役所でしょう。
甲本さんは、甲本ヒロトさんの弟さんですが、この方にもずいぶん前から注目させていただいております。
素晴らしい役者さんですね。
映画「花のあと」では、甲本さん(才助さん)の役まわりは、一見、うだつのあがらない、お調子者といった様子なのですが、実はなかなかに奥が深い。
覚悟するこころ、理解するこころ、したたかに生きていこうとする勇気、慈しむこころ、陽気でいようとするこころが備わっています。
劇中、晩年の才助さんについてがナレーションにて語られますが、それがこのお話の括りとなっていきます。
桜をバックに、なかなか、爽快なキモチにさせてくれるラストなのですが、そこに一青窈さんの主題歌「花のあと」が流れてくるのですから、これはとてもステキな体験です。
ぜひ、携帯電話を切って鑑賞してみてくださいね(笑)。