謎の円盤ＵＦＯ 4
地球を守るためのシャドーの第二次防衛網であり、世界で最も優れた原子力潜水艦を擁する海底部隊の呼称でもあります。
最新鋭潜水艦スカイダイバーは、その前部にミサイル邀撃機スカイワンを搭載、海上を超スピードで進み侵攻する異星人のＵＦＯを撃破します。
指揮するのはキャプテン・ルー・ウォーターマン。
操縦するのは、ピーター・カーリン大尉。
彼の妹は宇宙人に誘拐され、その臓器や肉体をバラバラに移植改造され、宇宙人そのものに仕立てられてしまっています。
遺体の無い葬儀。遺族にとって耐えかねるその痛みを背負って、カーリン大尉の異星人による侵略阻止の意志は研ぎ澄まされて行きます。
ただ、ここで気づくべき問題の提示がありますね。
「宇宙人」は、「仕立てられた」という部分です。
つまりこの物語の中では、肉体を持って地球を攻めてくるいわゆるエイリアンは、出てこない、存在しない、ということなのです。
シャドーが迎撃を繰り返すＵＦＯに乗っているいわゆる「宇宙人」は、その実は、地球人を誘拐して肉体を改造した、ただの「人間」だということ。
この物語が定義する宇宙人は、実は「肉体を持たない」意志だけの存在だということなのです。
破綻がありません。
このように定義すれば、陳腐な未来活劇に終わらずに、物語の深みが増すというものです。
