ジージャー・ヤーニン応援ブログ

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増山江威子さんのこと

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たとえば80歳近いお年の方が身近にいらっしゃる時、みなさんはそうした年齢の方にどのように接し捉えられるでしょう?
一般的に考えるならおじいちゃん、おばあちゃんとして敬い、無理を強いるような対象ではないとおもうのですがいかがでしょうか。
もちろん中には企業の重役として、あるいは現役の現場の職人として活躍される方も多数いらっしゃることでしょう。
ではここでもうひとつ質問です。
そういうお歳になるまで、ひとりの方に20代後半のセクシーな女性の役を33年も演じさせ続けるというのはどうですか?
まあ、もしこんなことが可能であるなら、それは驚異としか言いようがありませんよね。
そしてそんなことが出来るのならば、そのひとの人生は苦しくとも実りあるものなのではないかなあとも思うのです。
映画「これでいいのだ」の演出にもみられるように、マンガ家の故赤塚不二夫先生はおかあさんへの深い愛情を持った方でした。
そんな赤塚先生ですが自作「天才バカボン」の4度のアニメ化に際して、バカボンのママの声だけは同じ声優さんでお願いしたいと申し出ていたとのことですが、その声優さんこそ、ルパン三世峰不二子役、増山江威子さんでした。
赤塚先生はおそらく、バカボンのママの慈愛のある声に、ご自身のおかあさんを重ねてらしたのでしょうね。
峰不二子同様、バカボンのママも長い役所です。
天才バカボンの最初のアニメ化が1971年、最新が1999年ですので、増山さんはここでもやはり30年近い「歳をとらない」役を演じられていたということになります。
そのように愛される役にめぐりあえるということ自体、役者として声優として幸福なことだとは思うのですが、そのプレッシャーたるや想像を絶します。
ちなみに増山さんといえばもうひとつ、わたしくらいの世代には最初の「キューティーハニー」の如月ハニー役として印象に強いのです。
キューティーハニーも長い年月を経てなお支持され続けるコンテンツとなり、実に6度もの映像化の機会を持ちましたが、最長時間を保有する映像化はセーラームーンシリーズの後番組となった「キューティーハニーF」です。
同作では、オリジナルへのオマージュとして、増山さんがゲスト役で出演される回があるのですが、制作側の増山さんの功績への思いもファンと同じだということのあらわれなのでしょうね。
増山さんの深い人間性から醸しだされた魅力の成すところだと感じました。