ジージャー・ヤーニン応援ブログ

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格闘スタイル

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ブルース・リーの格闘に対峙する際の「構え」は、ジークンドーの考え方を象徴するかのように特殊です。
型をもたない、というところからはじまり、必然を帯びた闘い方に至ったその自由な格闘スタイルは、いまでこそよく真似されますが、もともとは先例を見ない特異なものでした。
実際、ああいう自由なスタイルの構え方というのは彼以前には存在せず(のちに「北斗の拳」でフツーになってしまったけど)、実に画期的なものだったのです。
ただ、結局は皆が、いまはああいうスタイルを良しとしてますし、普及にいたってしまっていますね。
例の「「アチョー!」という怪鳥音も、大なり小なりみんなが真似するようになってしまってます。
両の拳を差し出して構える従来の武術の「構え」は、まさにボクシングで言う「テレホンパンチ」のままの短所を露呈させるものでした。
まあ、達人はともかく、フツーに考えれば、動くものに対するには、やわらかく受けてしなやかに流し、小さく固く強く打ち込む、ということが理にかなっているでしょう。
打撃はインパクトが大事ですしね。
こんな感じで、その「構え」からさえ多くをひもとけるように、ブルース・リーの格闘スタイルというのはまさに彼のアイデンティティを示すような偉大な記号でした。
格闘スタイルの特徴というのは、本格的なアクション・スターにはかならず備わり、模倣されるほどに特徴付けられ深まるものです。
いうまでもありませんが、ジャッキーが、トニーがそうですね。
だから逆もまた「しかり」なのです。
リー・リンチェイ(ジェット・リー)が、ユン・ピョウが、ドニー・イェンが、それぞれにあんなに素晴らしい武技やアクションを体得しているのに、真似されるなにももたなかったことが、ジャッキーとの差を生んでしまっているとも、わたしは思っています。
で、ジージャーです。
チョコレート・ファイターのなかではいくつもの「特徴的」な蹴りの形態が描かれています。
この流れがはたして、どのように伸ばされていくのか..
残念ながらチョコレート・ファイターよりもたくさんの「闘い方」をみせてくれているレイジング・フェニックスからは、器用貧乏が感じられて本筋に残るようなジージャー・スタイルというのが見出せません。
近々ではトム・ヤム・クン2で、ジージャーの格闘スタイルの続き披露されるワケですが、ここが期待大ですね。
さあ、どんなジージャー・スタイルが繋がって行くのか、楽しみです。