ジージャー・ヤーニン応援ブログ

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キャスティング 3

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映画「キューティーハニーティアーズ」。
西内まりあさんをキャスティングした時点で、この作品でのハニーの七変化、スタッフはいったいどうイメージしたのか、どうにも疑問です。
結果としては、この映画ではハニーは3つのバリューしか表現していないし、それに伴うキャラクターの意義付けもなく、どうにも適当感バリバリでした。
これは、「いままでにないハニー」ではなく、「ハニーではない」の間違いでしょうね。
こういうところからも、キャスティングを活かす、という意識がおおいに欠落していたことがうかがえてしまう同作です。
連綿と続くキューティーハニーのリレーですが、こうして実写版がつくられてしまうと、その作品の出来がどうであれ、次回はやっぱりある程度の期間をおかないと、受け手側を興味喚起できません。
その意味では、どんなにハニーを演じるのに適材となる女優が出てきたとしても、タイミングを逸してしまって結びつかない、ということは往々あるわけです。
わたしは過去に、次の実写版が来るならAKB48の誰かが、と言っていましたが、そのときにイメージしたのは具体的には高橋みなみさんであり、秋元才加さんであり、宮澤佐江さんでした。
歳月が流れ、彼女たちから発信される「こうみてほしかった」という色付けが深まり、心情がみえはじめたころ、その実、もっともハニーの役に適していたのは近年の渡辺麻友さんだったということに気付きました。
引き金は、トヨタのクラウンという車のカタログ撮影です。
しかし、時遅し。
いまからキューティーハニーというスーパーコンテンツとまゆゆが出会う機会はもはや希薄でしょうし、残念ながら、おおきな舞台としては展開される可能性は想像しにくいのです。
同じような理由で、土屋太鳳さんへの機会も訪れないとは察するのですが、しかしどちらも惜しいことです。
西内さんにせよ、彼女をどう活かし、どう昇華させるかをしっかりイメージして作品造りにあたりさえすれば、そのシナリオやら興行成績やらがどうであれ、愛されるハニーは確実に生れていたことでしょうから。
ハニーを演じる、ということの成功のカナメは、とても単純なことなのですが、そのキャラクターを愛せるかどうか、この一点に尽きます。
「愛の戦士、キューティーハニーさ!!」と見得を切るAKBメンバーの姿は容易に想像ができます。
あとはその演じる如月ハニーが、どれくらい男子を魅了できるか、ということでしょう。
その意味と、その身体能力と、演じることへの真摯さと表現しようという姿勢において、土屋太鳳さん、ベストであることは間違いありません。
でもこれも、タイミングという壁をこえられないままの、夢想に終わるキャスティングなのでしょうけど。
どうにも、時節をつかむ、ということは神の采配のように思えてなりません。
願わくば、ジージャーにおいてのこのタイミングの問題、み間違えをすることなく素早く俊敏に応じてほしいもの。
「チャンスの神様の前髪を掴む」のことわざのとおりに、虎視眈々と、そのときが来るのを見逃さずに飛びついてくれれば、と、祈るばかりです。
こればかりは、努力でどうなるものでもありませんし。