ジージャー・ヤーニン応援ブログ

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仮面ライダーフォーゼ

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福士蒼汰さんの活躍は、ドラマに、映画に、と、どんどん広がって行きます。
これは、偶然の所作ではありません。
では、なぜなのか。
自分の「強み」を全面に出して精進し、活かそうとした結果がこの流れなのか、といえば、実に、まったく違う流れが彼に訪れたいるといえるでしょう。
180センチを越えるスタイル抜群のビジュアルや、先にも述べたような抜群の運動神経が武器になっているのか、といえば、いまのところ、その路線にはいないということなのです。
わたしは、これ、正解だと思うのですね。
芸能界で、誰かにメッセージを伝えることを仕事として選び、そこで生きていこうと決めたのなら、それは「いろんな輝き」を帯び得てこそ、ホンモノだということだからです。
アスリートなら、一意専心が絵になります。
一心不乱に、なにかに打ち込む。
ひとつの時期においてはそれでいいでしょうし、それによって得られるものもあるとおもいます。
ただ、ひととしてはまた、そのままではいられなくもなるでしょうから、やがておのずと多様さに辿り着くとも思います。
おそかれ、はやかれ、どんなヒトも、世界の提示するさまざまな「価値観」を学び習得する必然に至ります。ただし、習得しえるかどうかまでは公平ではないでしょうけど。
ともあれ、福士蒼汰さんはまず、仮面ライダーフォーゼというおおきな機会にめぐりあいました。
この作品、すべての仮面ライダーシリーズにおいて、もっとも画期的な一作だったと言えるとおもうのです。
数作前から、仮面ライダーは、時代を反映した多様さをみせはじめていて、悪の組織に敢然と立ち向かうというわけではなくなっていました。
そうした背景を踏まえてなお、仮面ライダーフォーゼだけはさらに特異だったと言わざるをえません。
まずはその舞台が「学園のなかだけ」という世界で、主人公たちは学生です。
そして都市伝説のなかに存在する「仮面ライダー」というヒーローを踏襲し、仮面ライダーを名乗る、というところから物語りがはじまるのですが、仮面ライダーは、なんと、部活なのですね。
それにしてもこの作品、福士蒼汰さんをはじめとして、清水富美加さんや、坂田梨香子さんなど、あきらかにこれからの大活躍を容易に想起させるような魅力ある若手俳優でいっぱいの作品でした。
特に清水さんは、劇中も福士さんといっしょに「宇宙キター!」で、変身を模倣したり仮面ライダーといっしょにたたかったりと、大忙しでした。
福士さんはいまや、アクションにまったく依存しないで活躍をすすめる骨太さを身につけようとしはじめています。
その、こだわらなかった柔軟さが、「あまちゃん」の種市先輩の役柄を色付けし、その後のイケメン俳優としての役所への起用にも繋がっていったのです。
もちろん、ここから、福士さんのアクション作品介入があっても、それはまったく魅力的なことであって、彼の活躍を狭めるものにはなりません。
しかし、順番が逆になったとしたら、どうでしょうか。
容易に想像がつきますね。
彼の活躍も役柄も、狭く、カラーの決められた、魅力を欠くものとなってしまったかもしれないということです。