ＳＵＧＯＩ ＪＡＰＡＮ ＡＷＡＲＤ ２０１５
「魔法少女まどかマギカ」は２０１１年の作品。
その作品が、全部門で最多の得票を得ての受賞となりました。
皮肉なものです。
外務省や経済産業省、ほんとうにこの作品、見ているのでしょうかね。
このお話は、魔法少女の世界に姿を借りた、現代の管理社会の悪意をレトリカルに描くメッセージの賜物です。
「ぼくと契約しようよ」
それを言う側の悪意を暴くお話を、その本人たちが支援する。
いや、やっぱり見てないでしょう(笑)。
ともあれ、「魔法少女まどかマギカ」、大変な傑作です。
まずはその絵柄やタイトルで、偏見と平凡と空気を許容する「ながら」な視聴者をよせつけません。
見てもまだトリックに満ちてます。
よくみなければ。
それでもこれだけの支持の声を持つということは、それだけの理解が生れているという証拠ということなのでしょうか。
いいえ、それはどうなのかな、と、思います。
エヴァがいい例です。
「なんとなく」や、「マニアックな」を好むだけでも、支持は成立してきてしまっているという事実があります。
それでもいい。
見ないひと、見ることにたどりつけないひとたちがまだまだいますしね。
