ジージャー・ヤーニン応援ブログ

いいえ、女優ジージャー・ヤーニンを応援するブログですとも。

小清水亜美さんのこと 3

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引き続き小清水亜美さんのことです。
実際問題、ゼンにしてもワワにしても、セリフそのものの数はずいぶん少なくて、本来ならば演技と吹き替えの相対する評価にいたるものでもないはずです。
でも実際は、ゼンの吹き替えのほんの少しの表現のなかで、亜美さんの演技はしっかり伝わってきます。
ジージャー本人の声は、なんというか軽くてあたたかい感じの声色です。
これに対して亜美さんの声は、もちろんプロですから様々な表現を許容するものではありますが、基本的にはシャープでクールな印象です。
この組み合わせはおもしろいとおもうのです。
もし、べたべたにジージャーの声色のままをトレースする声質の方が吹き替えをまかなったとしたら、そこには「新たな印象」は生まれないことでしょう。
せっかくのプロモーションの機会、そのひとつが「吹き替え」の介在だとするなら、ここはもっともっと抑揚のある選択があっていいとおもうのです。
その意味では、やっぱり亜美さんの選定というのは画期的だと感じるのです。
かならずしも近くないふたりの声。
しかしそれが相乗効果となれば、少しずつズレたタイプのふたりの「ジージャー」が、ひとつの役柄を補足しようとする働きが生まれ、つまりは進化が生じる可能性があるということでもあります。
なにより、せっかくの縁なのです。
ひとりの顕在的な女優さんの吹き替えの機会に出会えたことが、単にお仕事上の都合だとしても、このふたりの「縁」が、ジャッキーと石丸さんの関係のように成長していってくれれば、と願うのはわたしだけでしょうか。