ジージャー・ヤーニン応援ブログ

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唐山大地震 -想い続けた32年-

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「唐山大地震(とうざんだいじしん)」は、1976年、中国で起こった実際の大震災、実に、死者24万人、重傷者16万人、震災孤児4200人以上という被害を出した地震の渦中、離ればなれになって行った親子の運命を描く映画です。
「わずか23秒の地震が、32年にも及ぶ運命のはじまりだった」というコピーが、この物語りの深さを語っているかとおもいます。
映画は、地震の被害の最中、倒壊した家屋からの救出にあたり、娘か息子のどちらかしか救えない状況の中、両方の子供を助けたくても助けられないという選択を強いられ、息子を選んでしまうことで、娘の死を想い続けながら生きなければならなくなる母と、絶望的な状況ながらも実は生き残り成長していた娘の苦闘を描きます。
娘の脳裏には、あの日、自分ではなく弟を選んだ母の声がはなれません。
母は娘を見捨てたことを後悔しながら生きていきます。
苦しいことですね。
個人的なお話で恐縮なのですが、私には、なぜか子供のころから「親に捨てられた」という記憶の感覚があり、それが払拭出来ずにオトナになってしまっているというトコがあるのです。
現実には逆で、ロクでもないおとうさんと、働き者のおかあさんの子供で、親からの影響もとても大きい人生を送らせていただいております。
でも、そんな「記憶の感覚」だけからでさえ、こころの歪みは生まれます。
なら、こんな大きな現実に振り回される人生の痛みというのは、どれほどのものなのでしょう。
これもまた不思議なことに、わたしには想像がついてしまうのですね。
胸が痛いですね。
ともあれ、何かしらまた、自分に縁のある物語りなのでしょうね、これも。
主題歌は一青窈さん。
書き下ろしの新曲「泣きべそ」です。
配信は3月23日からですが、いま、わたしのアタマの中ではコマーシャルのこのうたのメロディーがリフレインしています。