ジージャーとジーザス 1
「拳児」の物語は、主人公が日本から台湾へ、香港へ、そして大陸を奥深く旅するというその内容から、アジアで広く読まれ、長い人気にたたえられて今日にいたっています。
ユニークなのは、物語に登場してくるその当人や、ゆかりのあるほんとうの武術関係者たちがこの作品を実際に読んでいて、その物語りをおもしろがっているというところでしょう。
この影響の余波もあり、藤原先生画の作品はアジアで人気があり、下手したら日本で、よりも認知がすすんでいる感があるほどです。
で、その藤原先生の代表作のもうひとつ、重厚な様相の片翼ですが、メディアをまたいでの大展開となった傑作であり、おおくの実験的なアプローチを許容しながら繋がっていった叙事詩であり、サーガ、それが、「ジーザス 砂塵航路」です。
かつて「少年サンデー」で連載をスタートし、ネット掲載や連動する他作品にまたがって物語が進行するなど、実に多様な展開を許している本作。
これ、二次創作でもなんでもないのだからスゴい!
特にイージスシリーズと砂塵航路はどちらも作画が藤原先生なので、上質な大河感ハンパないのですね。
では、この濃厚な物語の、その高品質な中身と組み立ての妙、ちょっとジージャーに絡めてデフラグしてみましょうか。